ブラインドベースボール規則
簡易版
[競技について]
① ブラインドベースボールは、視覚に障がいをもつ選手 5 名、視覚について不自由のない選手 1 名、ベースコーチ 2 名の計 8 名を 1 チームの構成単位とし、2 チーム間で本規則に従って行われる競技である。
[用具について]
① 軟式ボールを用いる。ボールには 6 つの穴が開いており、中に 2 つの鈴が入っている。
② バット・グラブは通常の野球規則に則ったものを用いる。
③ ベースは、一塁にサウンドベースを用いる(サウンドベースがない場合は一塁ベース上にアシスタントが立ち、何らかの音を発してベースの位置を打者走者に知らせ
る)。また、二塁ベースと三塁ベースを 2 枚ずつとホームベース 1 枚の、計 6 枚のベースが必要である。
④ 各ベースコーチはランナーのベース到達を補助するために両手でパレットを持ちそれをたたく。
[試合の進行]
① 1イニング 3 アウト交代とする。イニングは通常 7 イニング制とする(各大会の規則に則る)。
② 各イニング 5 点得点したらそのイニングは終了し、攻守を交代する。ただし、4 点得点したのちに本塁打で 6 点もしくは 7 点となった場合、その本塁打による得点は認められる。
[攻撃について]
① 打者は片手にボール、もう一方の手でバットを持ち、ボールをトスしてそれを打撃する。ボールをトスする高さは問わない。
② アンパイアの“プレイボール”の声の後にスイングする。三回のスイングでフェアゾーン打球を飛ばすことができなければアウトとなる。
③ 打者は守備用二塁ベースとファウルラインを結んだ境界線(二塁-三塁ライン)を超えるまでに地面に弾む打球を打たなければならない。フライで二塁-三塁ラインを超える打球を打った場合、打者はアウトとなる。
④ 打者は打撃したのち、二塁ベースを目指す。その際、一塁ベースの右外側を通過しなければならない。また、ベースに到達したランナーは、その後ベースを離れてもタグアウトの対象にはならない。
⑤ 走者は三塁審判の“フェア”の声があった後に初めて、次塁への進塁のため離塁することができる。
⑥ 打者走者および走者が二塁や三塁に向かう際、各ベースコーチはパレットを叩きベースの位置を知らせる。なお、パレットのたたき方は、走者がベースに近づくにつれてそれを叩く間隔を短くする。
⑦ 走者は、三塁ベースからホームに向かう際、ファウルラインから左右 1.98mラインから体幹部すべてが外側に出てしまったらアウトとなる。
[守備について]
① 守備者は AM(マウンド付近にいるアシスタント)の指示でポジションを決める。
② 守備者は打球を捕球したのち、DV(ボールを視認できる選手:(伊)Defensore
Vedente)へ送球し、DV の守備用二塁ベースへの触塁が走者の二塁ベースへの到達より早ければアウトとなる。
③ 守備者が打球に触れた後に二塁-三塁ライン超えてホームベース側に打球が転がった場合、“ボールデッド”と宣告され、打者は打ち直しとなる。
[その他]
打球が走者に当たりそうだと審判や各ベースのアシスタントが判断した場合、走者を守るために直ちに打球を止めるようにする。その時はボールデッドとなり、打者は打ち直す。
打撃する際、ホームアンパイアの“プレイボール”の発声の前に各ベースアシスタントがパレットを叩き、打者にフェアゾーンを知らせる。
ホームアンパイアは打者が打席入ったのち、打者の体を一塁ベースの方向に向け、打者の正しい走塁を補助する。
もしプレーヤーに危険が生じた場合は、アンパイアはあらかじめ決めておいたアラーム音を発し、すべてのプレーヤーの動きを止める。
[グラウンドの区画] ※詳細は図 A を参照のこと
塁間は 27.43m とする。
守備用・二塁ベースは、一塁ベースと二塁ベースの延長線上の、二塁ベースから
3.95m 離れたところに置く。
守備用・二塁ベースから垂直に、三塁ファウルラインまで引いた線を二塁-三塁ラインとする。
本塁打ラインはホームからおよそ 67m のラインとする。
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図 A
図 B
図 C ※BUONA=フェア、FOUL =ファウル、CORDINO DI SEPARAZIONE=二塁-三塁ライン
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If you are interested in the official technical-agonistic regulation please click: RULEBOOK